渋谷区ハチペイは年いくら得か|8%還元の上限・条件・いつまで

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最終更新:2026年8月30日/本記事は渋谷区ポータル、ハチペイ公式サイトが公表するキャンペーン要項、渋谷区の報道発表をもとに作成しています。キャンペーンの内容・期間・上限は予告なく変更され、予算に達すると早期終了することがあります。利用前に必ずハチペイ公式サイトのお知らせでご確認ください。

先に結論から。渋谷区のデジタル地域通貨「ハチペイ」は、2026年8月28日の発表で2026年10月1日から2027年3月31日まで、区民認証をした人は8%・していない人でも4%のポイント還元を継続することが決まりました。ただし還元には1回の決済で888ポイント、1か月で8,000ポイントという上限があり、8%の人は月10万円の決済で頭打ちになります。年間フルに使い切っても96,000ポイントです。この記事では、公式の要項だけを読んで「誰が・いくらまで・いつまで」得をするのかを整理します。

市区町村の地域アプリは、いま「使わないと損」の水準に来ている

キャッシュレス決済に自治体が予算を投じてポイントを上乗せする、いわゆるデジタル地域通貨が23区でも広がっています。世田谷区のせたがやPay、板橋区のいたばしPay、港区のみなトクPAY——それぞれ還元率も条件も違い、通年で1%程度のところもあれば、期間限定で20%を超える上乗せをするところもあります。

その中で、通年の還元率がとくに高いのが渋谷区のハチペイです。区民認証をすれば通年8%。一般的なクレジットカードの還元率が0.5〜1%であることを考えると、桁が1つ違います。

この連載では、市区町村が出しているお得な地域アプリを1回に1つずつ取り上げ、還元率と上限、対象になる人と店、そして「いつまでか」を公式の要項から整理していきます。第1回は渋谷区のハチペイです。

ハチペイの基本:誰が発行し、誰が使えるのか

2022年11月1日サービス開始
8%区民認証ありの還元率
8,0001か月の還元上限(ポイント)
2027年3月31日現行キャンペーンの期限

ハチペイは渋谷区が発行主体となるデジタル地域通貨で、2022年11月1日にサービスを開始しました。区の報道発表によれば開始時点の加盟店は区内約1,200店。現在の加盟店数や利用者数は、区が公開している「ハチペイ事業概要レポート」のダッシュボードで確認できます。

間違えられやすい点を先に押さえておきます。

項目内容
使える人誰でも。渋谷区民でなくてもアプリを入れれば使える(区民以外は還元4%)
使える場所渋谷区内のハチペイ加盟店のみ。区外の店では使えない
チャージ方法クレジットカード、全国のセブン銀行ATM、区内の専用チャージ機
区民認証マイナンバーカードの署名用電子証明書のパスワードが必要。15歳以上の渋谷区民が対象。有効期間は1年
カードが無い場合直近3か月以内の住民票の写しと顔写真付き身分証を持参し、区役所7階のデスクで認証できる
ポイントの有効期限メインのサイフでの支払いの最終利用日から1年(365日)

「ハチポ」は別物です。ハチペイとよく並べて紹介される「ハチポ」は、地域イベントやボランティアへの参加でたまる体験コイン(まちのコイン)で、ハチペイでの支払いには使えず、換金性もありません。ハチペイのポイントに交換できる機会が用意されることはありますが、性質はまったく別のものです。

もうひとつ、利用者側にはあまり知られていない特徴があります。区のポータルには「ハチペイを導入してくれている個人事業主や中小企業から手数料を取っていません。皆さんがハチペイでお買い物した売り上げは100%、そのままお店へ振り込まれます」と書かれています。一般的なキャッシュレス決済では数%の手数料が店の負担になりますが、ハチペイで払うとその分が店に残るということです(大企業等で商店会に非加盟の場合のみ1%)。

8%還元は、月10万円で頭打ちになる

ここがいちばん誤解されやすいところです。「通年8%還元」とだけ聞くと使えば使うほど得に思えますが、要項には明確な上限が書かれています。

項目2026年10月1日〜2027年3月31日
還元率区民認証が有効:最大8%/無効・期限切れ:最大4%
1回の決済の上限888ポイント
1か月の上限8,000ポイント(当月1日〜同月末日。認証の有無を問わず一律)
対象メインのサイフの「マネー」で支払った金額のみ
対象外ポイントで支払った分、デジタル商品券のサイフ、ふるさと納税のサイフ
付与のタイミング決済時に即時

上限を決済金額に読み替えると、こうなります。

区民認証あり(8%)の場合

1回の上限 888ポイント ÷ 8% = 1回あたり11,100円で頭打ち
1か月の上限 8,000ポイント ÷ 8% = 1か月あたり10万円で頭打ち

区民認証なし(4%)の場合

1回の上限 888ポイント ÷ 4% = 1回あたり22,200円で頭打ち
1か月の上限 8,000ポイント ÷ 4% = 1か月あたり20万円で頭打ち

つまり、月20万円以上を使う人にとっては、区民認証をしてもしなくても月8,000ポイントで同じになります。認証が効くのは月20万円未満の使い方をしている人です。

1か月の決済額と、もらえるポイント(2026年10月以降の条件)
04,0008,0008%はここで上限4%が上限に届く0円5万円10万円15万円20万円実線=区民認証あり8%/破線=区民認証なし4%(縦軸はポイント)
出典:ハチペイ公式サイト「【ハチペイ4周年記念】10月以降もポイント還元キャンペーンを実施します」(2026年8月28日)の付与上限をもとに作成

年間でいくら戻るのか

月の利用額別に、12か月ぶんを単純に積み上げるとこうなります。

ハチペイでの月の支払い区民認証あり(8%)区民認証なし(4%)
1万円年 9,600ポイント年 4,800ポイント
3万円年 28,800ポイント年 14,400ポイント
5万円年 48,000ポイント年 24,000ポイント
10万円96,000ポイント(上限)年 48,000ポイント
20万円年 96,000ポイント(上限)96,000ポイント(上限)

1ポイント=1円なので、そのまま円と読み替えられます。区内で日常の買い物と外食をひととおりハチペイに寄せると月3〜5万円は現実的な水準で、その場合年3〜5万円ぶんが戻る計算です。

見落としやすい目減りの構造。要項には「マネーとポイントの双方を保有している場合には、ポイントが優先して利用されます」と書かれています。そしてポイントで支払った分は還元の対象外です。つまり、たまったポイントを使うたびに、その支払いには還元が付きません。上の表は「毎回マネーで払った場合」の理論値で、実際にはポイントを消費する月ぶんだけ下振れします。使い切るのではなく、還元を最大化したいなら支出の多い月にポイントを寄せる、といった調整の余地があります。

上乗せキャンペーンをどこまで足せるか

通年の8%とは別に、期間や施設を限った上乗せが同時並行で走っています。2026年度に公表されているものを、期限つきで整理します。

キャンペーン還元期間・条件
商店街でおトクにお買物最大30%2026年9月1日〜30日。区民認証が有効な区民限定。渋谷区商店会連合会に加盟する商店会所属の加盟店。上限3,000ポイント
スポーツ施設の個人利用料最大50%2026年7月1日〜2027年3月31日。区民認証が有効な区民限定。渋谷区スポーツセンターほかのジム・温水プール。団体利用と物販は対象外
文化施設の入館料最大50%2026年4月1日〜2027年3月31日。区民認証が有効な区民限定。松濤美術館、コスモプラネタリウム渋谷、旧朝倉家住宅ほか。物販は対象外
初回の区民認証1,000ポイント2026年4月1日〜2027年3月31日。初めて区民認証をした人に1回だけ
デジタル商品券(第4回)プレミアム率50%2026年2月2日〜4月1日に販売済み(1セット10,000円で15,000円分・1人2セットまで・9万セット先着)。有効期限は2027年3月31日

30%と8%は足し算になりません。商店街キャンペーンの要項には「本キャンペーンは、4%および8%ポイント還元キャンペーンは併用されません」と明記されています。上限の3,000ポイントは30%で計算すると1万円の決済で到達し、その1万円に本来つくはずだった8%の800ポイントは付きません。純粋な上乗せは差額の2,200ポイントと考えるのが正確です。上限に達したあとは、次の決済から通常の8%(または4%)に戻ります。

区民認証をした人の「年間の取り分」

月10万円をハチペイで使い、上乗せも取りにいった場合(2026年度の条件をそのまま1年ぶんに引き伸ばした理論上の最大値)

通年8%還元 …… 96,000ポイント
商店街30%の純増分 …… 2,200ポイント
初回の区民認証 …… 1,000ポイント(1回限り)
デジタル商品券のプレミアム …… 10,000円(2セット購入時。次回販売分)
合計 約109,200円ぶん

ただしこれは月10万円=年120万円を区内の加盟店で使い切った場合の数字です。月3万円の人なら通年還元28,800ポイント+上乗せで年4万円前後が現実的な着地になります。

なお、施設の50%還元は金額こそ小さいものの、還元率としては最大です。渋谷区スポーツセンターや上原中学校温水プールなどの個人利用料、松濤美術館やコスモプラネタリウム渋谷の入館料をハチペイで払うと半額が戻ります。ジムやプールを日常的に使う区民にとっては、通年8%より効きます。

区民認証は、手間に見合うのか

ここまで見てきたとおり、上乗せキャンペーンはほぼすべて「渋谷区民認証が有効な区民限定」です。認証をするかどうかで、受けられる内容がはっきり変わります。

区民認証あり

  • 通年の還元が8%(4%の倍)
  • 初回だけ1,000ポイント
  • 商店街の最大30%還元が対象
  • スポーツ施設・文化施設の50%還元が対象
  • プレミアム率50%のデジタル商品券が買える

区民認証なし

  • 通年の還元は4%
  • 上乗せキャンペーンはすべて対象外
  • デジタル商品券は購入できない
  • ただし月20万円以上使うなら、還元額そのものは8%の人と同じ

必要なものはマイナンバーカードと署名用電子証明書のパスワードです。対象は15歳以上の渋谷区民で、15歳未満は署名用電子証明書そのものが発行できないため認証できません。カードを持っていない場合は、直近3か月以内に発行した住民票の写しと顔写真付きの身分証明書を持って区役所7階のデスクへ行けば、対面でも認証できます。

期限が2つあります。ひとつは区民認証の有効期間が1年だということ。切れると還元が4%に落ち、上乗せキャンペーンの対象からも外れるため、年に一度の更新が必要です。もうひとつはマイナンバーカードの取得に1か月以上かかること。区の案内でも早めの申請が推奨されています。9月の商店街キャンペーンのような短期のものは、いまからカードを申請しても間に合いません。

チャージと、ポイント以外の入手ルート

チャージはクレジットカード、全国のセブン銀行ATM、区内の専用チャージ機の3通りです。クレジットカードからチャージすれば、カード側のポイントとの二重取りになります。

区外の人は、ふるさと納税で手に入る

渋谷区は、ふるさと納税の返礼品として「ハチペイふるさと納税ポイント」を用意しています。対象は渋谷区外にお住まいの人です。

寄附1万円3,000ポイント
寄附5万円15,000ポイント
寄附10万円30,000ポイント
寄附30万円90,000ポイント
寄附50万円150,000ポイント

ただし使える範囲が通常のハチペイより狭く、加盟店のうち一部チェーン店や区外に1つ以上店舗がある飲食店を除く、区内の飲食店・理美容店・宿泊施設に限られます。物品の購入には使えません。受け取り用のQRコードは郵送で届き、発行日から3か月以内に受け取らないと失効、受け取ったポイントの有効期間は受け取った日から1年です。制度そのものの使い方はふるさと納税完全ガイドで整理しています。

渋谷で働いている人・遊びに行く人も対象です。ハチペイは区民でなくても登録でき、通年4%の還元が付きます。渋谷に通勤している、よく買い物に行くという人なら、入れておくだけでランチや買い物が4%引きになる計算です。加盟店は区内に限られますが、飲食店・スーパー・ドラッグストア・理美容店など日常的な業種が広くカバーされています。

使う前に知っておきたい落とし穴

できること

  • 渋谷区民でなくても登録でき、4%の還元を受けられる
  • マイナンバーカードが無くても、住民票の写しと顔写真付き身分証で区役所7階で区民認証できる
  • スポーツ施設・文化施設の利用料も対象(区民認証者は50%還元)
  • クレジットカードからチャージすれば、カード側のポイントとの二重取りができる

できないこと・注意

  • 区外の店では使えない。加盟店は渋谷区内のみ
  • ポイントが優先して消費されるため、還元が目減りする
  • 商店街30%と通年8%は併用できない
  • デジタル商品券のサイフは有効期限を過ぎると残高が失効し、返金されない
  • 15歳未満は署名用電子証明書を発行できないため区民認証ができない
  • 予算の上限に達すると、キャンペーンは早期終了することがある

とくに注意したいのは失効です。デジタル商品券は「期限を超えるとマネー及びポイントは失効します。いかなる場合も返金いたしません」と要項に明記されています。第4回の商品券は2027年3月31日が期限です。通常のポイントも最終利用日から1年で消えるため、しばらく使わないでいると失われます。

はじめての人がやる順番

  1. アプリを入れて会員登録する(ここまでは誰でもできる。この時点で4%還元が効く)
  2. 渋谷区民ならマイナンバーカードで区民認証をする。初回だけ1,000ポイントがもらえ、還元が8%になる
  3. チャージは使う金額だけ。上限は月10万円で頭打ちなので、それを超えるチャージは還元の面では意味がない
  4. ポイントは優先消費されるので、大きな買い物の前に使い切らない
  5. 期間限定の上乗せ(商店街・施設)は公式サイトのお知らせで確認する。予算上限に達すると早期終了することがある
  6. 区民認証は1年で切れる。翌年の更新を忘れない

よくある質問

8%還元はいつまで続きますか。

現時点で公表されているのは2027年3月31日までです。2026年8月28日にハチペイ公式サイトで発表された4周年記念のお知らせで、2026年10月1日から2027年3月31日までの継続が決まりました。それ以前の2026年4月1日から9月30日までも同じ条件で実施されており、渋谷区は半期ごとに期間を告知して延長する運用を続けています。ただし予算の上限に達する見込みとなった場合は早期に終了することがあると明記されているため、最新の状況は公式サイトのお知らせで確認してください。

渋谷区民でなくても使えますか。

使えます。アプリを入れて会員登録すれば誰でも利用でき、2026年10月1日から2027年3月31日までは区民認証が無い人にも最大4%のポイント還元が適用されます。ただし使える場所は渋谷区内のハチペイ加盟店に限られ、8%還元・商店街キャンペーン・施設の50%還元・デジタル商品券は、いずれも渋谷区民認証が有効な区民が対象です。区外の人は、ふるさと納税の返礼品としてハチペイふるさと納税ポイントを受け取る方法もあります。

8%還元は、月にいくらまで使うと上限になりますか。

1か月8,000ポイントが上限なので、8%なら月10万円の決済で頭打ちです。1回の決済についても888ポイントの上限があり、こちらは1回11,100円で到達します。区民認証をしていない4%の人は、1回22,200円・1か月20万円が上限に達する水準です。付与上限は認証の有無にかかわらず一律8,000ポイントなので、月20万円以上使う人は認証の有無で差がつきません。1か月の区切りは当月1日から同月末日までです。

ポイントの有効期限はどれくらいですか。

メインのサイフでの支払いの最終利用日から1年(365日)です。使い続けているかぎり期限は延びますが、しばらく使わないでいると失効します。デジタル商品券のサイフは別扱いで、第4回の商品券は2027年3月31日が期限、期限を過ぎると残高のマネーとポイントがすべて失効し、返金はされません。ふるさと納税ポイントは受け取り用QRコードの発行日から3か月以内に受け取る必要があり、受け取ったポイントの有効期間はその日から1年です。

区民認証には何が必要で、どれくらい時間がかかりますか。

マイナンバーカードと署名用電子証明書のパスワードがあれば、アプリ上で完結します。カードを持っていない場合は、直近3か月以内に発行した住民票の写しと顔写真付きの身分証明書を持って区役所7階のデスクへ行けば対面で認証できます。マイナンバーカードから申請する場合は取得に1か月以上かかるため、期間限定のキャンペーンを狙うなら早めの申請が必要です。対象は15歳以上の渋谷区民で、15歳未満は署名用電子証明書が発行できないため認証できません。認証の有効期間は1年で、切れると還元が4%に戻ります。

参考リンク(出典)

本記事は公表資料に基づく一般的な情報提供であり、特定のアプリや自治体の利用を推奨するものではありません。キャンペーンの内容・期間・上限は予告なく変更または早期終了する場合があるため、利用前に必ずハチペイ公式サイトのお知らせでご確認ください。

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公開日:2026年08月29日 / 執筆:みんなの税金 編集部

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